アカデミー賞の話

間もなく「幸せ物語」の第1話が完成を迎えます。
一回一回の現場が本当に濃密で、その度その度に、
いろんな体験をさせて頂いています。

間もなくこの業界丸5年になります。
節目の年ですが、多くの出会い、多くの経験、
多くの気持ちを頂いて、生きていて本当に幸せだと感じています。

作家兼経営者なんて、ややこしいことをしてますが、
昔から好きだったんですよね。委員長とかリーダーとか。

最初は詩人で活動していて、小説家を目指し、
あれよあれよと監督をするようになり、

その中で会社を持つタイミングとなり、同時に経営者もしています。

どちらがやりたいかと言えば、両方なのです。
極めるべきは監督業なのですが、
私には会社を持つタイミング/持つ必要があったので、
立てた、だから継続していく責任があると思っています。

起業する前に、私にアドバイスをくれた先輩経営者は、
そんなスタンスをしっかり認めてくれました。
ただ、やるからにはどちらもやる、それが条件だと
教えてくださいました。

多岐をこなすというのは、本当に大変なことです。
��つのぼろが出れば、それがいろんな箇所に派生する訳です。
でも、やるからにはやる。
だから失敗はつきもので、別れもつきものでも、
その度に、一つ一つの体験は、噛み締めていきたいと
経営をするようになってから、なおさら思うようになりました。

僕は昔から鬼太郎が大好きでした。
水木しげる先生の像に彫られた「怠け者になりなさい」
とても良い言葉だと思います。

時には真剣に、でも真剣しすぎてしまっては実は見えなくなるものがあるから、
時には本当に怠け者になっていいと思います。

何があっても、生きていられること自体がとても幸せだと感じます。
大学に落ちても、昇進ができなくても、失恋しても。

その途中途中の出来事は、決してゴールではないのです。
だから、そのマイナスに思えるトラブルを、
必ず訪れる水飲み場と捉えて、その先にある、
思いがけないゴールをみつけていけばよいと、
強く思います。

「おくりびと」がアカデミー賞を獲り、
僕に会う人、会う人がアカデミー賞の話を必ずといっていいほど、
投げかけてくださるようになりました。
とてもありがたいことです。

そして、僕はその賞を獲りにいこうと思います。
ただ、その賞を獲ることが大切ではないのです。
その過程の中で、期待してくれる仲間や、
携わる役者、スタッフ、
そして感動や賞/ノミネートされたときの幸せが、
何より大事だと思います。
だから、周りのヒトたちからの温かい声援や、
もしかしたら、社交辞令の声かも知れないけれども、
せっかくだからそんな楽しい夢をいろんなヒトと共有したい、
だから僕は賞を獲りにいくと断言してる訳です。

生きるというのは、とても難しい。
難しいから、楽しい。
だから、生きることはとても楽しい。

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