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3月, 2009の投稿を表示しています

次年度授業カリキュラム作成完了

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次年度の尚美のカリキュラムを決めました。 私の担当は「映像制作実習」と「映画プロデュース論」です。 デジハリの素晴らしい先生方から学んだことを ふんだんに融合させてます。 土井宏文先生、亀田卓先生、山本和夫先生、斎賀和彦先生、木村元 子先生、鈴木知幸先生、高橋光輝先生、 映画系のあらゆる先生から拝聴した知識を音楽系の生徒さんが聴きやすいようにチョイス/リミックスさせました。 映画系の学校でもあまり教わらない観点から 講義したいと思っていますので、 今年の生徒さんの意気込みに期待したいと思います。 思えばデジハリの先生って最強集団ですよね、 講義の内容は他の学校には決して真似できない内容でしょう。 と、デジハリをPRしてみたりw

次年度授業カリキュラム作成完了

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次年度の尚美のカリキュラムを決めました。 私の担当は「映像制作実習」と「映画プロデュース論」です。 デジハリの素晴らしい先生方から学んだことを ふんだんに融合させてます。 土井宏文先生、亀田卓先生、山本和夫先生、斎賀和彦先生、木村元 子先生、鈴木知幸先生、高橋光輝先生、 映画系のあらゆる先生から拝聴した知識を音楽系の生徒さんが聴きやすいようにチョイス/リミックスさせました。 映画系の学校でもあまり教わらない観点から 講義したいと思っていますので、 今年の生徒さんの意気込みに期待したいと思います。 思えばデジハリの先生って最強集団ですよね、 講義の内容は他の学校には決して真似できない内容でしょう。 と、デジハリをPRしてみたりw

今井事務所公演「悪戦」

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渡辺哲さん、浅野温子さん、堀本能礼さんが御出演 舞台「悪戦」を吉祥寺まで拝見しにいきました。 ちょうど川崎で三宅監督とお会いしたご縁もあり、 今日伺うこととなりました。 吉祥寺シアターやとても良い劇場ですね。 前に観たのは確か白井晃さんの舞台でした。 ドーム状に舞台をお客様が包む形になっており、 臨場感が大変ありました。 哲さんのお芝居に舞台は沸き返っておりました。 会場では今井事務所名MGのNさんや、 邦画業界の大プロデューサーKさんやら、 いろんな方々と再会ができて、大変光栄でした。 とても素晴らしい時間をありがとうございました。

今井事務所公演「悪戦」

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渡辺哲さん、浅野温子さん、堀本能礼さんが御出演 舞台「悪戦」を吉祥寺まで拝見しにいきました。 ちょうど川崎で三宅監督とお会いしたご縁もあり、 今日伺うこととなりました。 吉祥寺シアターやとても良い劇場ですね。 前に観たのは確か白井晃さんの舞台でした。 ドーム状に舞台をお客様が包む形になっており、 臨場感が大変ありました。 哲さんのお芝居に舞台は沸き返っておりました。 会場では今井事務所名MGのNさんや、 邦画業界の大プロデューサーKさんやら、 いろんな方々と再会ができて、大変光栄でした。 とても素晴らしい時間をありがとうございました。

南雲治嘉ゼミ面談終了と花見、明日に向けて

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本日朝からキンコーズに出かけ、課題の出力。 南雲治嘉先生という色彩とデザイン先生のゼミが 来月から始まるわけなのですが、その事前プレゼンをしてきました。 今まで培ったものをA4でプレゼンせよ、ということで、 連日明け方の時間の合間をぬって創った作品です。 どんなのを創ったか、気になる人のために、 裏面をお見せしますね。 作家を初めて早5年、 この間、いろんな人たちと出会うことができました。 作家仲間、役者さん、 劇場でのお客様、友人、ご近所さん、海外の友人、 僕が築き上げたものは、作品なのですが、 それを表現するならば、それは笑顔だったと思っています。 真ん中には穴を開けました。 さて、表はどんなデザインだったでしょうか。 当たった方には、一名様限定ですが この作品、プレゼント致します。w さて、お昼からは、御茶の水でイベントの打ち合わせ。 その後、代々木公園にて、翻訳家山本ゆうじさんの お花見に合流。 ミクシーコミュのライター集まりのオフ会だそうで、 昨日のホームがちょー楽しかったので、 アウェイでもいろいろと繋がりたいと思い、 交流のない場所にポンと飛び込みました。 でもやっぱり時間が経つうちに打ち解けられました。 既に本を出している方や、無名でも素晴らしい才能を持っている方、 一般読者の方など、 ��0数名ほどの方と2時間ほど語らい、戻って参りました。 本当はもう一本懇親会に誘われていたのですが、 ここのとこ休みなく懇親会だったり、 明後日には入院をすることもあり、 思い切って控えました。 赤間さん、ごめんなさい! そして、この時間は久方ぶりに数時間だけ、 いろんなことを忘れて、明日からの予定を練れそうです。 こういう時間がものすごく嬉しい。 だって何をやってもいいんですから、ムフフ。 ということで明日は、月末/年度末なので、 入金/出金ラッシュ&作品発送ラッシュ&渡米準備で、 予定が決まっており、 来年度の授業のカリキュラムを立てる時間にあてようと思います。 あ、4/12にデジハリの一大イベント 「DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX 2009」で10分間 スピーチします。 お題は勿論、「koganeyuki」です。 http://www.dhw.co.jp/df09/ 学生さんたちの素晴らしい作品が一同に会するドでかいイベントです。 ご関

南雲治嘉ゼミ面談終了と花見、明日に向けて

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本日朝からキンコーズに出かけ、課題の出力。 南雲治嘉先生という色彩とデザイン先生のゼミが 来月から始まるわけなのですが、その事前プレゼンをしてきました。 今まで培ったものをA4でプレゼンせよ、ということで、 連日明け方の時間の合間をぬって創った作品です。 どんなのを創ったか、気になる人のために、 裏面をお見せしますね。 作家を初めて早5年、 この間、いろんな人たちと出会うことができました。 作家仲間、役者さん、 劇場でのお客様、友人、ご近所さん、海外の友人、 僕が築き上げたものは、作品なのですが、 それを表現するならば、それは笑顔だったと思っています。 真ん中には穴を開けました。 さて、表はどんなデザインだったでしょうか。 当たった方には、一名様限定ですが この作品、プレゼント致します。w さて、お昼からは、御茶の水でイベントの打ち合わせ。 その後、代々木公園にて、翻訳家山本ゆうじさんの お花見に合流。 ミクシーコミュのライター集まりのオフ会だそうで、 昨日のホームがちょー楽しかったので、 アウェイでもいろいろと繋がりたいと思い、 交流のない場所にポンと飛び込みました。 でもやっぱり時間が経つうちに打ち解けられました。 既に本を出している方や、無名でも素晴らしい才能を持っている方、 一般読者の方など、 ��0数名ほどの方と2時間ほど語らい、戻って参りました。 本当はもう一本懇親会に誘われていたのですが、 ここのとこ休みなく懇親会だったり、 明後日には入院をすることもあり、 思い切って控えました。 赤間さん、ごめんなさい! そして、この時間は久方ぶりに数時間だけ、 いろんなことを忘れて、明日からの予定を練れそうです。 こういう時間がものすごく嬉しい。 だって何をやってもいいんですから、ムフフ。 ということで明日は、月末/年度末なので、 入金/出金ラッシュ&作品発送ラッシュ&渡米準備で、 予定が決まっており、 来年度の授業のカリキュラムを立てる時間にあてようと思います。 あ、4/12にデジハリの一大イベント 「DIGITAL FRONTIER GRAND PRIX 2009」で10分間 スピーチします。 お題は勿論、「koganeyuki」です。 http://www.dhw.co.jp/df09/ 学生さんたちの素晴らしい作品が一同に会するドでかいイベントです。 ご関

お花見、贈り物ありがとうございました

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季節恒例の行事、春のお花見会が先程、終わりました。 例年は井の頭でやっているのですが、今年はちょっと場所を 変えました。 ��3:00からスタートした花見会ですが、 ��0人以上の方々にご参加頂きましてありがとうございます。 またお仕事の都合で、 差し入れを入れてくださいました多数の方々に、 心より感謝申し上げます。 こういうイベントが皆様とのつながりのキッカケになればと思い、 毎季節やっておりますが、 今回は予想以上に参加された方が濃い、多い、深い。 私自身はホストでしたので、裏方周りでゆっくりお一人ずつお話できなかったのが、 申し訳ないのですが、皆様の笑顔を拝見できただけで、 とても幸せでした。 PS.マフラー忘れた方、どーなた?

争い~整理

僕はたまに記者発表の撮影仕事をやってりするのですが、 会見場には、 普通はムービー(動画)さんとスチル(静止画)さん、 ��タイプいるわけなんですよね。 今日は、大勢の撮影隊が集まっていて、 舞台前にいるスチルさんに向けて、 役者の足下が見えないからと言ってムービーさんがしゃがめと 指示するのですが、 スチルさんはこれ以上しゃがめないと主張する。 争いとはそんなもんで自己主張のぶつかりあいが発端でしょうね。 争いを無くすには、 中間に人が入るか、 自己主張を止めて相手を思いやるかだと思います。 自分自分している人は、自分のことに気付かない、 それが人として一番怖いことだと思います。 またそれを認めたくないことは更に嫌だと感じます。 毎日、多くの人と接する中で初めての人もいれば、 最近よく会う方もいらっしゃいます。 ここに来て、さらに大勢の方と交流するようになり、 いろんなお誘いや紹介を受ける度に 自分の気持ちが多方面で交錯していく感じがします。 その度に、自分は大丈夫かとか、自分に足りないものはと、 休みなくに心が内外に発信しています。 お仕事の質も変わってきたことを感じると、 作家という職業が プロであることということをよく意識させられます。 プロとは、 ただ単にかっこいいとか、大変とか、露出が多いとか、 そういうことではなくて、 一つ一つの行動が大きな意味を持ってくることを、 毎日のように実感させられます。 毎日毎日、楽しさと共に修業の日々です。 大変過酷な生活ですが、苦痛ではありません。 こうして日記で自分の気持ちを表せることが何よりの安らぎです。 そう考えるとネットってやっぱり素晴らしいのでしょうね。 いろんな人と繋がっているって感じられるんですから。 映画業界、間もなく丸5年、 短時間に本当に多くの気持ちをもらった気が致します。 一週間の入院と、ロスの滞在で、 今までのことを一度整理できたらと思っています。 それは自分のためでもありますが、 囲んでくれる仲間たちや友人、 そしてこれから出会う人たちのためでもあるのでしょうね。

私にはいろんな先輩がおります。 人生の先輩だったり、業界の先輩だったり。 いろいろなことが一つ一つ大切な教えです。 作家は、ある時はすごくわがままでいいと思います。 でも、わがままばかりではやっていけないと思っています。 忌憚なく意見をくださることほど、 素晴らしい財産はないと感じています。

ピンクの陽射しを泳ぎきれ!

三月にお花見をしようと企んでます。 毎年、井の頭公園でやっているのですが、 今年はちょっと場所を変えました。 四月頭は入院やらロスの映画祭やらがあり、 がんじがらめなので、この日! って決めました。 入院も思い切って一週間だけ取っちゃいました。 お医者さんに嘆願して、紹介頂き、 中野の病院に入院することができました。 お花見の日だけは、仕事を忘れて仲間たちと楽しむつもりです。 映画も芸能も関係なく、いろんな人に呼びかけるつもりです。 それまでに山積みの案件を多々こなすと共に、 新規の案件の営業にも行きたいと思っています。 ��季節に一日だけ必ず取るお休みです。 桜がちゃんと咲きますように。

大学院1T申込み

デジハリの大学院1学期の申請が始まり、 早々に申込みをしました。 私は入学金のみ免除の特待生なので、 授業料はちゃんと払っています。 早稲田の時も理系だったので高かったのですが、 こちらの大学院でもそれなりに(^-^; でもその分、濃い人たちが集まっています。 そして、先生たちの熱意がすごい。 授業料はこの二年で元を取っていると思います。 今年までは映画製作、プロデュース、ファイナンス、 財務/法務を中心に履修して参りましたが、 来期からは、映画制作とコーチングだったり、 映画制作と色彩/デザインといった感じで、 日頃からやっている土台/スキルを 多角的に発展させることをやってみます。 色彩ゼミでは、日本でもトップクラスの色彩の先生 南雲治嘉先生に師事させて頂きたいと思っております。 コーチングでは、羽根拓也先生に師事させて頂きたいと思っています。 僕の中で、この2分野は、映画監督である私のクリエイター部分を 深く掘り下げることができると思っています。 自分だからできる映画の創り方、 今だからできる楽しいことを しっかりと発表していきたいと思っております。 四月からはラジオに出演させて頂くことにもなりそうです。 koganeyuki、幸せ物語、そしてこれからの新作、 沢山の気持ちをドンドン発信していきたいと思っています。

幸せ物語完成!/ほわいと。ポーズ字幕制作

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ようやく幸せ物語が完成致しました。 細かいカラコレや消しコミなどはあるのですが、 とりあえず、人にお見せできるレベルになりました。 今日は、夕方MTGがないので、夜は自宅で落ち着いて作業ができそう。 今、ほわいと。ポーズの字幕を付けてます。 JFFLAに明日納品。 終わり次第、koganeyukiの消しコミ作業やら、 カラコレやら。 そして、エンドクレジットの再制作と、ようやく最終仕上げ作業です。 アップル銀座でイベントや、盛りだくさんのイベントに向けて、 ひたすら走り続けたいと思います。

やっぱり今日も

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夕方からMTGだったのですが、 帰りがこんな時間。 事務所の社長さんお二人と営業の方、 映画製作会社の社長さんと女優さん、 六人で楽しくお酒を交わしました。 今日は、渋谷です。新宿ではありません。 渋谷にも、僕の行きつけの店が何軒かあるのですが、 ここがまた安くてうまいんですねー。 どこのお店か分かった人はすごい!

koganeyuki、冬からサクラへ

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一年のめくりめく季節、いろんな気持ちが交錯します。 毎晩誰かにお誘いを受けて、夕飯をご一緒させて頂いてますが、 いろんな気持ちを頂戴する度に、 本当にいろんな人に支えられているなと思いました。 つい先日も病院で隣のおばあちゃんに声をかけられ、 ずっと喋ってしまいました。 どこにでも出会いはあるのだなと思いました。 koganeyukiですが、七月を目標にDVDをリリースしたいと思います。 これからは、各方面に宣伝やら、イベントやら、 準備をしていこうと思っています。 その中で、相見さんから写真を送ってくださいました。 霊安室での2ショット、 もう一年半前のことなんですね。 最近レミオロメンさんの「sakura」をよく聴いています。 小栗旬さんと記者発表でオーケストラをバックに歌っていた 藤巻さんが大変かっこ良かったです。

三月ガッツ

焼き鳥のガツを食べる回数が多い今日この頃。 皆様、如何お過ごしですか。 三月は、毎日、誰かと深夜のおしゃべりをしてます。 取り分け予定が入っているわけではないのですが、 自然とそんな運びになる不思議な月です。 会う方、会う方、いろいろとお話して頂けるので、 大変刺激になっています。 私はどちらかと言うと、喋る方なのですが、(先日に番組参照!) いろんなお話を喋ってくださるので、 大変嬉しいです。 私は焼き鳥が大好きです。 全部塩で頼みます。 ツクネと言えども。 今日は、中野で美味しい焼き鳥屋を見つけました。 また一つ、お気に入りの店が増えたのです。 三月は、いろんな人とお花見をしたいなと画策中。

BASARA、朝帰り、そして、トルコ

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昨日は、戦国シェイクスピア”第一弾『BASARA~謀略の城~』 を拝見して参りました。 最近親しくさせて頂いている俳優/東 武志さん、 そして、僕が下積み時代からよく通っているファミマの天の声、 DJ/ARCHEさんの舞台を拝見して参りました。 世界観が圧巻です。 主人公は歴史的には、目立つ人物ではないのですが、 その人間模様、人とは何か、のようなことを、 表現していた舞台だと思います。 明日まで、六本木、俳優座劇場でやっています。 http://www.enjoytokyo.jp/OD004Detail.html?EVENT_ID=227173 その後、テッペンに新宿あいうえおに到着、 事務所のMgさんと朝まで芸能談義をして、 今日は昼からデジハリに。 友人のウムトたちが母国のトルコに関して、 発表をするとかで赴きました。 大使館やら空港やら、協力を取り付けて、 三時間にもわたる発表。 素晴らしかったですよ!! 僕も7月にドでかいイベントを手がけます。 また、いろいろと報告致しますね。(^-^)

僕が映画を創る理由

メモ描きみたいですが、 心に刻むと共に、残しておきたいと思いました。 僕にとって、人生は、仲間が主人公なのです。 その人たちは、素晴らしく輝いている。 だから、僕は、そんな素晴らしい人たちと会った気持ちを 作品に紡ぎたい。 それが、自分にしかできないことだと、確信があるから。

サクラの話

つい昨日のスティッカムでも「サクラ、アンブレラ」の話題を頂きましたが、 桜を観ると、またスタートの時間だな、といろいろなものを振り返ります。 僕の誕生日は4/8で、学校の始業式のことが多いです。 なので、 みんなで集まって祝ってもらうなんていう経験がほとんどないです。 だけども、僕の初監督の映画は、そんな桜の時期と一緒のお話で、撮影時期もドンピシャで。 大切な仲間、スタッフ、役者さんに囲まれて誕生日を迎えたのが、24歳の4/8でした。 そして、自分が一番楽しいと思ったのが、映画の現場でした。 勿論、楽しいことばかりではなくって、ほとんどが泥臭いことばかりなのですが、 それでも「その空間に出会えた人たち」というのは、 何かしら持ち合わせている力が合ってこそ、 集まっているわけなのです。 それは映画だけではないのでしょうね。 会社だったり、組織立ったり、チームだったり。 そこで育まれることは、作品だったり、仕事だったり、 目に見えるものが多いんだけども、 実は心の成長っていうのも、一つのテーマだと思います。 成長は、今ではなくて、その先の未来につながる素晴らしい線。 今と未来を結ぶ、血液のようなもの。 その血液の中で、いろいろな考えが変化し、膨らみ、 そして、思いがけない出会いをまた引き合わせる。 出会いとは、未来に向かっていきようとする力なんだと思います。 それは結婚や離婚とかもそうだったりして、 その一つ一つの出会いというのは、 とても素晴らしくって。 だから毎年桜が咲くように、僕らは、その次もその次も 花が咲くことを信じていきていく。 大切なことは、一つ一つの出来事を丁寧に確かめていくことだと思います。 開花がもうすぐだそうですね。 今年もお花見をしたいです。 そして、どんな仲間たちに囲まれて桜を観ているかと、 感じてきたいと思います。

幸せ物語第1話完成! 津田沼、ドラゴンボール、スティッカム

明け方前からskypeでたたき起こされ、 寝ぼけ眼で打ち合わせをし、 なんとか第1話を津田沼の校舎に届けて、 ドラゴンボールの世界プレミアに武道館にでかけ、 たまプラーザでスティッカムに出演してきました。 この夜は、お部屋の掃除をしずかーにしたいと思います。 スティッカムの番組。 自分の喋り方が、いやらしいw 

アカデミー賞の話

間もなく「幸せ物語」の第1話が完成を迎えます。 一回一回の現場が本当に濃密で、その度その度に、 いろんな体験をさせて頂いています。 間もなくこの業界丸5年になります。 節目の年ですが、多くの出会い、多くの経験、 多くの気持ちを頂いて、生きていて本当に幸せだと感じています。 作家兼経営者なんて、ややこしいことをしてますが、 昔から好きだったんですよね。委員長とかリーダーとか。 最初は詩人で活動していて、小説家を目指し、 あれよあれよと監督をするようになり、 その中で会社を持つタイミングとなり、同時に経営者もしています。 どちらがやりたいかと言えば、両方なのです。 極めるべきは監督業なのですが、 私には会社を持つタイミング/持つ必要があったので、 立てた、だから継続していく責任があると思っています。 起業する前に、私にアドバイスをくれた先輩経営者は、 そんなスタンスをしっかり認めてくれました。 ただ、やるからにはどちらもやる、それが条件だと 教えてくださいました。 多岐をこなすというのは、本当に大変なことです。 ��つのぼろが出れば、それがいろんな箇所に派生する訳です。 でも、やるからにはやる。 だから失敗はつきもので、別れもつきものでも、 その度に、一つ一つの体験は、噛み締めていきたいと 経営をするようになってから、なおさら思うようになりました。 僕は昔から鬼太郎が大好きでした。 水木しげる先生の像に彫られた「怠け者になりなさい」 とても良い言葉だと思います。 時には真剣に、でも真剣しすぎてしまっては実は見えなくなるものがあるから、 時には本当に怠け者になっていいと思います。 何があっても、生きていられること自体がとても幸せだと感じます。 大学に落ちても、昇進ができなくても、失恋しても。 その途中途中の出来事は、決してゴールではないのです。 だから、そのマイナスに思えるトラブルを、 必ず訪れる水飲み場と捉えて、その先にある、 思いがけないゴールをみつけていけばよいと、 強く思います。 「おくりびと」がアカデミー賞を獲り、 僕に会う人、会う人がアカデミー賞の話を必ずといっていいほど、 投げかけてくださるようになりました。 とてもありがたいことです。 そして、僕はその賞を獲りにいこうと思います。 ただ、その賞を獲ることが大切ではないのです。 その過程の中で、期待してくれる

3つの幸せ

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いつもながらバタバタでしたが、 今週末は予定がたっぷりでいつのまにか今に至っています。 その間、いろんな幸せに触れました。 すぐに出るので、帰りましたら描きますが、 ��1)幸せ物語進捗 音楽を付け始めました。 アニメを付け始めました。 エンドクレジットを作り始めました。 最終仕上げです! ーー 戻りました! ツヅキです。 ��2)友人の結婚式に出向かせて頂きました。 プライベートでパーティーを楽しませて頂き、 大変ほっとしました。 新婦さんがお父様に連れられて、お召し替えされるところが、 とても感動致しました。 ��3) 昨日は亀田氏の「映画製作のファイナンスとリクープ」の最終回でした。 大変良くしていた頂いている四宮さんがゲストで登場。 デジハリを通じて、いろんな授業を聴講させてもらい、 いろんな出会いがあることに心より感謝したいと思います。 亀田さんも四宮さんも、クリエイターに大変ご理解のある方々、 そんな授業を受けられてとても幸せでした。 亀田卓先生の「文化に投資する時代」 発刊されましたので、ぜひ、読んでみてください。 「鷹の爪」、「東京オンリーピック」などを手がけた名プロデューサーによる デジハリの授業さながら、 大変分かりやすい内容になっております。 http://www.asahipress.com/bookdetail_norm/author/9784255004594/ 日本の映画製作の最先端の仕組みが理解できると思います。 業界云々関わらず、FLOGMANやスキージャンプペアなど、 お好きな方は、とても親近感があると思いますよ!

APRIL TRUE/エイプリルトゥルー 最終話/全7話

第1話:http://coney.sblo.jp/archives/20090301-1.html 第2話:http://coney.sblo.jp/archives/20090302-1.html 第3話:http://coney.sblo.jp/archives/20090303-1.html 第4話:http://coney.sblo.jp/archives/20090304-1.html 第5話:http://coney.sblo.jp/archives/20090305-1.html 第6話:http://coney.sblo.jp/archives/20090306-1.html     APRIL TRUE ~エイプリルトゥルー~ 最終話/全7話                                     古新 舜 「すげー、おまえがそんなこと言うなんて思わなかったぜ」「何がおかしいのよ……」好きと伝えたときよりも強い恥ずかしさがこみ上げてくる。 「おまえもそんな嘘を付けるようになったか」 「何よ嘘って」 「エイプリルフールだろ?」彼は私の頭を指差す。壁掛け時計は0:10を指している。あ、過ぎてたんだ……。 「違う、違うの、だって昨日はエイプリルトゥルーって言って、本当のことを伝える日だったんだってば」私はヤケになり、自分の言っていることを整理できないまま、とにかく気持ちをしっかり分かってほしく、無我夢中でそのことを伝えようとした。 「行かないよ」「え?」 「東京には行かないよ」  にんまりと笑う春珂の顔を見て、私は今日がエイプリルフールであることを思い起こす。 「こんなときに、エイプリルフールなんて言わないでよ!」  怒る私を見て、春珂は一瞬キョトンとしたが、やれやれといった表情で私の腕を無理矢理つかんで、取り乱した私を二階まで連れていく。私は何が起きているのか分からないまま階段を上りきり、彼は真ん前の部屋の扉を開けた。と、そこには散らかった子供部屋が姿を見せた。 「な、こんなんじゃ引っ越せねーだろ。行くのは父ちゃんだけだ。俺は婆ちゃんと一緒に残るんだよ」  安堵で力が一気に抜けた――。 ��まるでこの現実がエイプリルフールだわ)  脱力した私は、薄れかけた意識で彼の部屋を見た。机の上にはランドセルを背負った小さい私と春珂の写真が立てかけ

APRIL TRUE/エイプリルトゥルー 第6話/全7話

第1話:http://coney.sblo.jp/archives/20090301-1.html 第2話:http://coney.sblo.jp/archives/20090302-1.html 第3話:http://coney.sblo.jp/archives/20090303-1.html 第4話:http://coney.sblo.jp/archives/20090304-1.html 第5話:http://coney.sblo.jp/archives/20090305-1.html     APRIL TRUE ~エイプリルトゥルー~ 第6話/全7話                                     古新 舜 「母さん、冬に生まれたから冬美って言うんだ。俺は春に生まれたから春珂。二人して誕生日に桜が祝ってくれてるね、ってよく言ってたよ」はにかんだ表情に、久しく見ていなかった彼の素顔を見ることができた。それから、彼とたわいもない話をした。学校での出来事やこの土地のこと、小さい頃からずっと一緒だった訳だから、話せばそれは全て彼との共通の出来事であり、そんな二人の短い歴史を振り返りながら延々と喋り続けた。合間、家のことが少し気になったが、きっと姉がうまくやってくれてるのだろうと、出かけ際の親指を信じることにした。 「あのさ……冬桜ってなんで冬に咲くか知ってるか」 「さあ、なんでだろ」 「あの桜はおっちょこちょいなんだよ、おまえみたいに」 「何それ――」思いがけない内容に思わず笑ってしまった。 「おまえおっちょこちょいだよ」 「だから何よ」 「亮介のことが好きだったんだろ……」「えっ?」  予想外の言葉に少し戸惑う。亮介というのは、いつも春珂と一緒にいる男の子のことだ。雰囲気はおっとりしているけども、勉強も運動もよくできる男の子のことだった。 「おまえ、元気なかったからさ、三学期ずっと」ドキッとさせられた。何も話しかけてくれなかった彼は、私のことをずっと見ていてくれたんだ。そんな風に思うと、とても温かいものがこみ上げてくる。  私は今の時間が気になった。まだ二十四時を越えてないよね。エイプリルトゥルー終わってないよね……。ううん、たとえ三月三十一日が過ぎていたとしても、今の私にはもう突き進むしかない。今だったら、今の私だったら――。 「あの

APRIL TRUE/エイプリルトゥルー 第5話/全7話

第1話:http://coney.sblo.jp/archives/20090301-1.html 第2話:http://coney.sblo.jp/archives/20090302-1.html 第3話:http://coney.sblo.jp/archives/20090303-1.html 第4話:http://coney.sblo.jp/archives/20090304-1.html     APRIL TRUE ~エイプリルトゥルー~ 第5話/全7話                                     古新 舜  玄関に立ち、何を口実に彼に話しかけよう、チャイムの「♪」に触れかかる人差し指が同極の磁石のような振幅運動をする。やっぱりだめだ、後少しの勇気を振り絞ることができず、後ずさりをしかけた。そのとき、突然ドアが開き、大きな陰が私の前を立ちはだかった。春珂の父親――彼をこんなにも間近で見るのは初めてだった。天から大きな石で押さえつけられるかのような圧迫感――金縛りのような対峙に私は口を開けることもできずにいた。「こんばんは。隣のお嬢ちゃんだよね」その姿とは真逆の優しい声に、私を締め付けていたものがゆっくりとほどけていく。「春珂、お客さんだよ」そういうと、父親は私の横を通って、視界から消えていった。その背中は一瞬だけ春珂の姿と似ているように思えた。「どうしたんだよ」振り返ると、そこには春珂がいた。私は今自分がどうしてここにいるかという理由が頭から吹っ飛んでいた。「あのぉー」と発するとそれにかぶさるようにして「あがれよ」と春珂は言った。私はその言葉に促されるまま、家の中に入っていった。  家の中には、段ボールが山積みだった。「お父さんは?」と尋ねると「最後の挨拶に出かけた、朝まで帰ってこないって」とぶっきらぼうに返された。彼はそのまま二階にあがろうとしたが、三段くらい上ったところでそのまま階下まで下り、「俺の部屋汚いから、下で」と私の顔を見ることなく居間に通した。ひっそりとした居間には、ちゃぶ台と仏壇だけがひっそり置かれている。隣で婆ちゃんが寝ているから静かに、春珂は私にそう伝えた。  春珂と私――扇形の面積がテストの答えで出てくるような奇麗な数字にはならない微妙な鈍角の位置で俯き合う。何の言葉も存在しない重たい時間が中央のちゃぶ台に

閑話~幸せ物語アラヘン完了~

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「April True」をご覧頂きありがとうございます。 毎日、多数アクセス頂いており、 自分自身が創作活動の根本であった執筆活動の一部を こうしていろんな方に観て頂けることは、 大変光栄だと思います。 物を描くというのは、自分らしいとよく思います。 昨晩、凄くステキな方々と夕食をご一緒しましたが、 なぜ映画監督を目指したのかと訊かれて、 一番自分らしい生き方だからと答えました。 生きることはいろんな道を模索しながらだと思いますが、 僕自身もこの道にこれたのは、 裏切りだとか、だまされるとか、借金とか、 そんなことがあっても生きていたいと思う気持ちがあって、 ようやく自分らしくなれたと思います。 小学校や大学では、全く自分らしくなかったのに、 ふとしたきっかけで生きられていることは、 別れも含めたいろんな出会いに感謝をしたいと強く思います。 幸せ物語の劇中より、キャプチャーしました。 撮影監督さんと打ち合わせをして、大変好評価でした。 私も大変満足の行く作品になりそうです。 事務所、スタッフ、エキストラの方々に敬意と感謝を表します。 小説の閑話休憩として、静止画三枚、ご報告します。

APRIL TRUE/エイプリルトゥルー 第4話/全7話  

第1話:http://coney.sblo.jp/archives/20090301-1.html 第2話:http://coney.sblo.jp/archives/20090302-1.html 第3話:http://coney.sblo.jp/archives/20090303-1.html     APRIL TRUE ~エイプリルトゥルー~ 第4話/全7話                                     古新 舜 「お隣さん、引っ越しするのかしらね。家の前を通ると忙しなくしているのよね」稲妻が頭からつま先まで貫通するような感覚だった。私は立ち尽くし、それを否定しようとする――と思いきや、胸に詰まった想いを吐き出すかのように、自然と姉にすがりついてしまった。「あたし、どうしたらいいのかな……」  姉はすかさず、「あんた知ってる?」と不気味な笑みを漏らす。「今日は、あんたにとって超ラッキーな日なのよ」何のことだか、さっぱり判らなかった。「『エイプリルトゥルー』っていうのよ」――エイプリルトゥルー、そのどこか聞き覚えがあるようでないカタカナ語が私にどう関係があるのだろうか、いつもの姉のように自分に都合のよいことばかりが起こる言葉ではないだろうか、数秒の間に、普段の私では考えつかないくらいの想像が頭の中を駆け巡った。 「十二年に一度……自分の干支と同じ年のときね、その年の三月三十一日はエイプリルトゥルーって言って、心に思っていることを喋ると本当になる日なのよ」私は十二年間の人生でそんな素晴らしい日があることを知らなかったことに驚くと共に、その直後、モワモワと沸き立つものが生まれてきた。「私は十二歳のときは、メロンが食べたいって母さんに言ったら夕飯に出てきたのよ、二十四歳のときは、大好きな人に好きですって伝えたらその人と恋人になれたりね」  メロンが食べたいっていうのは、単なるお願いにしか思えないけれども、そんな素晴らしい日があるのなら、使うにこしたことはない。私は、春珂君のことが好きだったが、別に恋人になりたいとまでは思っていなかった、ただ側にいてほしい、それだけだった。  私は夕飯を食べ終えると部屋に籠り、姉の部屋から盗んできたファンデーションをうっすらと塗り、臨戦態勢に備えた。時計は既に二十時になっている。本当はもっと早く出かけたかった

APRIL TRUE/エイプリルトゥルー 第3話/全7話  

第1話:http://coney.sblo.jp/archives/20090301-1.html 第2話:http://coney.sblo.jp/archives/20090302-1.html     APRIL TRUE ~エイプリルトゥルー~ 第3話/全7話                                     古新 舜  私はと言えば、あんな姉もいるくらいだからとりわけ家族で寂しい思いをした経験はなかった。両親も健在、祖父母も健在、ましてや曾祖父もといった大家族だったので、生活には不自由な部分があまりなかった。だからこそ、私の時間を『汚してくれるもの』の要素をいうのは、大いに不可欠な存在であったのだ。  六年生も終わりが近づき、今年もまた一度目の冬桜の季節がやってきた。いつもならば雪が降ろうが校庭でサッカーボールを蹴り回っているのだが、最近は昔のようにはっちゃけた元気は見られなくなった。 「仕事の引継ぎとかがあって大変なんだってさ。婆ちゃんもさすがに荷造りまではできなくて。だから四月一日なんだって」そんな会話が彼の近くから聞こえてくる。《四月一日》――彼と過ごせるのはあと四ヶ月しかないんだ。そう思うと、私はその間、彼とどんなことをやり取りができるのだろう……と不安と共に焦りを感じていた。  その限られた時間の中で、私は秘めた想いを告げるタイミングをずっと図っていた。毎日通う長い通学路や掃除当番で二人きりになった放課後、当番で給食を運んでいる廊下、だけれども私はどのタイミングでも小さな勇気を振り絞ることができなかった。その度に、雪桜のように嘘つきになれたらいいのにと臍を噛むのだった。  そんなこんなで、あっという間に卒業証書を手にしていた私は、今の自分の気持ちと同じくらいちっぽけな姿をした学校を後にしたのだった。  春休みの間は外に出ることもせず、一人部屋の中ですぐ近くにいる彼が何をしているかを想像していた。荷造りをしてるのかな、案外中学校の勉強をしてたりするんじゃないかな、とか。時々、うちの庭から彼の部屋を見上げては人影がいることで安心を覚えたりもした。そんなとき、ふと庭の冬桜が目に入る。まだ蕾のままであるこの樹がきっと今年は花の咲く前に、彼は東京に行ってしまうんだろうと思うと今にも涙があふれそうだった。  そんな中、姉は卒業してから妙

APRIL TRUE/エイプリルトゥルー 第2話/全7話  

第1話:http://coney.sblo.jp/archives/20090301-1.html     APRIL TRUE ~エイプリルトゥルー~ 第2話/全7話                                     古新 舜 ――「高橋春珂って、卒業したら東京に引っ越すんだってよ」  六年生の二学期が始まった頃、私は学校でそんなことを耳にするのだった。小学生の私にとっては、こんな意外な出来事は、テレビで見ているニュースのように縁遠いものだと思っていた。それが数日経ち、本当に起きる現実だと受け止めたとき、胸が締め付けられるほどの息苦しさを覚えていた。  春珂は私と同じクラスの生徒で、この小さな田舎町の、学年にクラスが一つしかないような学校で数名の同級生のうちの一人だった。性格は私とは正反対で、読書好きの私にちょっかいを出しては、いつも田んぼを駆け回っているようなやんちゃ坊主であった。家が隣同士ってこともあり、小さい頃から毎日のように一緒に学校まで通っていたが、とりわけ何かを話すわけでもなく、私は黙々と道を歩いていた記憶だけしかなかった。どこまでも変わらない景色を三十分かけて学校に向かう途中、彼は人の家の塀を平均台のように渡ったり、田んぼのあぜ道を反復横跳びのようにして跳ね回っていたが、私はそんな彼を取り分け構うことはしなかった。彼が嫌いということは全くなく、私にとって春珂は単なる一同級生に過ぎなかったのである。  そんな彼をいつしか、そう、五年生の雪桜が咲いた冬の時期――彼の母親が長年の病で亡くなってから、彼に対して今までとは違った気持ちを持つようになった。それまで子供っぽくへらへらとしか見えなかった彼が夏休みの終わった頃からふと笑わなくなったのである。母親の葬式で彼が浮かべた表情を見て私は、今まで彼が見せていた明るい表情は、もしかしたら長らく病に臥せっていた母親に甘えられない彼の裏腹な感情ではないかとうっすら気づいたとき、同じ子供でありながら自分というものを使い分けて過ごしていた彼の妙に大人らしい部分に惹かれ――それからというもの、ずっと心のうちに彼を想うようになってしまったのだった。 ��当小説に関するコメントは三月七日、全話終了後にお願いします)

APRIL TRUE/エイプリルトゥルー 第1話/全7話  

    APRIL TRUE ~エイプリルトゥルー~ 第1話/全7話                                     古新 舜  この土地の桜は嘘つきである。雪が降り積もる中、山間を背景にそっとピンク色の彩りを落とすのである。この地域ではよく知られた「冬桜」――春だけでなく、冬にも咲く変わった樹木である。雪景色に咲くその桜を町の人たちはこよなく愛し、町のシンボルとして崇めてきたが、小さい頃から私は、二回も咲くこの桜の奔放な姿にどことなく自分と似たような感じを覚えていた。  冬桜は私の家の庭にも一本ひっそりとたたずんでいる。私には一回り以上年の離れた姉がいるのだが、彼女もこの桜の大ファンであった。年齢差のせいもあり(いや、半分以上は性格のせいだと思うが)いつも私は操り人形のように扱われていた。姉の代わりに買い物に行かされたり、掃除をさせられたり。「家の手伝いをした分、大人になったら倍になって良いことが返ってくるわよ」私はそれが姉の都合に合わせた出任せとも知らず、そんな素晴らしいことならばと、へらへら言われるがまま動いていた。小学生の私はそんなちょっと間の抜けた女の子だったのだ。  小学五年生になって間もなく、私はそんな姉から突然、「好きな人はいる?」と尋ねられた。今までなら「あんた、学校でちゃんとやってるの?」、「あの掃除のおばちゃんまだ学校にいるの?」とたわいもない質問しかしてこなかった姉だが、そんな質問を急に振られ、私は小っ恥ずかしくなった。あの時なぜそんなことを尋ねたかはよく判らなかったが、今になると、きっと自分の恋に悩んでいたのだろうと思える。そして、五年生になった私が恋の話を持ちかけられるような“同性”に見えたのかもしれない。私は周りの子よりも少し幼いところがあり、十一歳になっていたそのときでも、答えとしてすぐに異性のことは思い浮かばず「校長先生が好き」などと答えてしまっていた。姉は素っ頓狂な顔を見せると、私の頭を軽く叩いて、口元を歪ませ向こうに行ってしまった。 ��当小説に関するコメントは三月七日、全話終了後にお願いします)