聖徳学園「シネマ・アクティブ・ラーニング」聖徳映画祭

謹んで新年のご挨拶申し上げます。
本年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。

年末年始は、ものすごい勢いで過ぎ去り、新年のご挨拶回りが続き、
本日少し落ち着いてデスクワークをしております。

昨年の12月13日は、聖徳学園にて10週にわたって開催させていただきました
「シネマ・アクティブ・ラーニング」の成果発表として、映画祭が行われました。

学内のかえでホールにて、親御さんと各クラスの担任の先生を集めての映画祭
中学1年生の3クラスが5チームずつ、計15チームが15作品を
上映会だけではなく、プレゼンテーションと共に発表をするという形態を
担当の横濱先生と共に考えました。

当日、2作品がデータが消えてしまったり、トラブルで発表ができない状況でしたが、
それでも、どんな作品を作ろうとしたか、どんなことを頑張ったのかを
みなさんの前で発表をしてもらうことになりました。

このことは、とても大切な経験だと思っております。
いろいろなトラブルがあって、成果物がお披露目できなくても、
それをちゃんと相手に伝える姿勢と踏み出す勇気は、
社会において、大変必要な素養だと思っております。

そして、一人ではなく、チーム全員でプレゼンをするということは、
誰かのせいではなく、みんなでそれを乗り越えようという気持ちにつながると思っており、
この「失敗をしても良い」という感覚をこの講座では、とても大切にしております。

各クラス、10週拝見して参りましたが、
とても特徴的で、それぞれのクラスの特徴がよく出ている作品だなと思いました。

今回は、授業内の制作時間の約120分を基本に、あとは、自主的に放課後や休日を
活用して作品作りを行ってもらいました。

「チャレンジ」をテーマに3分程度の作品を制作してもらいましたが、
イラストを描いたり、実写との合成にチャレンジしたり、
様々な作品ができていたことがとても嬉しく感じました。




今回は完成直前の細かいアドバイスはできなかったのですが、
みなさん試行錯誤されながら、自分たちで探してきたアプリを駆使して
作業されていて、素晴らしいなと思いました。

その中でも、とても嬉しかったことは、

とあるクラスのチームは、メンバー同士の意思疎通があまりよくできておらず、
直前まで撮影が行えなかったのですが、
引っ込み思案だった学生さんが、出演者として作品に登場して、
懸命に演技表現をされ、みんなで作品をしっかりと完成されていたことでした。

自分の苦手な部分を仲間と一緒に克服して、最後までやり遂げることが、
講師としては、何より嬉しく感じました。

最優秀賞を受賞した「CHANGE」という作品は、
物語の構成や演出、音楽やテンポ感など、大変素晴らしく、
小生が伝えたことをしっかりと踏まえて作られており、
会場も大盛り上がりで、大変感動をいたしました。

等身大のクラスメイト同士の恋模様を描いた作品でした!


何より嬉しかったことは、作品の中に盛り込んだ人物の設定が
中学一年生なら、恥ずかしいとか、人目を気にすると思われそうなことを
しっかりとアピールしていたことでした。

周りの評価ではなく、しっかりと自分たちの感じたことを表現し、
若々しいフレッシュな感性を思い切り表現されたことでした。

大人になるにつれて、外部の評価や周囲の視線を気にしてしまいがちですが、
大切なことは、自分たちがこれを伝えたい、これでいいんだという
自己肯定感をいかに備えられるかと思っております。

白熱した審査中の伊藤校長先生と横濱先生、小生と当社松本
審査委員長として学生さんより花束をいただきました
伊藤校長先生より授かった感謝状

映画祭は2時間半でしたが、学校の先生方からは、1日まるまるやりたいですね!
と貴重なご感想を賜りました。

中学一年生の彼らが、こうしてチーム一丸となり、最後まで作品を完成させて、
みんなでクラスメイトの作品を見て、自分たちを振り返ることができる
この体験は、プロジェクトベースラーニングとして、
とても有用なプログラムだと考えております。

学生さんのみならず、社会人や地域の方々に向けても積極的にご提供して参りたく、
「シネマ・アクティブ・ラーニング」のHPを、ぜひご覧いただきたいと思っております。

聖徳学園の本講座を受講された学生さんたちの、益々のご成長を心よりお祈りしております!







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