武蔵境・聖徳学園「シネマ・アクティブ・ラーニング」第1週〜第3週
2学期からは、大変ありがたいことに、
様々な先生方のご縁から、武蔵境の聖徳学園にて
全10回の「シネマ・アクティブ・ラーニング」を開催しております。
単発ではなく、回数を重ねて開催させて頂けること、
とても貴重な機会だと思っております。
今回は中学一年生、全3クラスに向けての授業を開催しております。
今までの3週では、「鑑賞理解力」「物語発見力」「演技表現力」を開催しました。
聖徳学園の学生さんたちは、廊下ですれ違うと必ず挨拶ができる、
学校の雰囲気が清潔感があり、活気に満ちた様子、というのが
何度か伺った印象でしたので、その中で、中1の学生さんたちは、
どんな風に自分と接してくれるのか、ワクワクしながら、授業に臨みました。
【第1週:鑑賞理解力】
様々な映画作品、ショートフィルムから、制作者と観客の気持ちのつながりを
考えていくというワークを行いました。
皆さん、初めて会う学生さんたちですので、小生もとてもワクワクしながらも、
どんな風に中学生と向き合えばいいのだろうと、考えながら授業に向かいました。
いつもと同様、アクティブラーニング形式の授業ですが、
中学一年生は、とても複雑な年齢だなと思いました。
まだつい最近までは小学生だった彼らが制服を着ているという感覚で、
・難しい熟語・英単語はNG
・積極的な子もいれば、冒頭から意欲ないままの子もいる
・クラスによって、雰囲気が全く違う
などなど、いつも行っている高校生・大学や社会人向けとは
また違った発見と気づきがあり、これは
教える側のテクニックや柔軟性が問われるなと感じました。
ただ、映像に対しての興味はやはり強く、
印象にあった映画は何? と尋ねると
「ワンピース」とか「NARUTO」、「ポケモン」とかが大半。
ほとんどアニメですよね^^
そんな中「ホームアローン」とか90年代の映画を答える学生が一人いたり、
教師の側が如何に彼ら、彼女たちらの触れているものを
積極的に視線を下げて勉強する必要があるよな、と改めて感じた次第でした。
【第2週:物語発見力】
ロイロノートというアプリを使って、瞬時に学生さんたちの回答を
スクリーンに集計させて、講評致しました。
この会も各クラス、本当にマチマチで面白いなと思いました。
【第3週:演技表現力】
この週は、教室を抜け出して、体を使ったゲームを行いながら、
自分を表現して相手とコミュニケートしていくワークを開催いたしました。
実はこの週が一番大変でした。
普段なら、この3つを連続していくととても盛り上がる内容なのですが、
中学一年生の学生さんたちは、先ほどもお伝えした通り、
まだ心は小学生の方たちばかりなため、
また思春期ということもあり、
講師の言うことに耳を傾ける習慣が備わっていないので、
取りまとめに大わらわでした。
男の子、女の子の性の意識があるためか、
輪になってと言っても列になってしまう。
これはきっと、全国の中一で行っても、
こうなんだろうなという初めての体験をいたしました。
授業が3コマ続いているので、
最初に行ってNGだったことをすかさず、次のクラスでは改善させてもらい、
学生さんたちの反応もとても改善されました。
このワークは、小生だけでなく、グループでのファシリテーターの存在が不可欠だなと
感じました。
思うことに、このようなワークは、
学内の先生、学外のキャリアの講師、
双方が空間を支えていく関係がとても不可欠であることを実感しております。
現在、弊社のスタッフもとある私立でキャリア教育を行っておりますが、
この点が一番の課題だと話しており、
キャリア教育、このような外部講師を招聘しての講座においては、
密にクラスの属性、特徴、授業を開催する上での体制作りを
すり合わせしていく必要があると考えております。
なかなか、すべての体制を完璧に整えることは難しいこととは思いますが、
その意識を築くかどうかで、この教室の環境が
持続的な成長になるのか、単発で消化されるものになるのか、
という分岐をするのだと思っております。
この3週で行ったことの講師の立場から見た評価をまとめてみたいと思います。
本校は、1組、2組、3組ですが、あえてA組、B組、C組と表現させて頂きます。
それぞれのクラスの特徴は、
A組:クラスの全体で仲良く、ちゃんと相手の意見を聴けるクラス
B組:学力が高く、個々の考える力が長けているクラス
C組:表現する力に長けていて、チームの連携というよりも思った感情をぶつけるクラス
という傾向を第1週目の授業の後に担当の先生から教えていただき、理解致しました。
それがまさにそれぞれのワークで、クラスごとに評価が分かれたのは、
驚きであり、とても興味深い傾向だと思ったのです。
・鑑賞理解力では、相手と対話をしながら、また作品を見ながら、
向き合っている対象をどう感じ取れるかを大切にしているワークです。
そこに一番成果を見せたのは、A組でした。
C組は、最初から、なんか小難しいことでもやるのかよ、
みたいな雰囲気から、興味を持つ子は持つ、持たない子はテコでも持たない
そんな様子でした。
・逆に翌週に行った物語発見力では、先週ダントツで良かったA組の回答は
そこまで芳しくなく、学力の高いB組が面白い回答を続出させておりました。
クラス中も大盛り上がり!
C組は、意外と面白いお話を思いつくのですが、A組のようなインパクトが少ない。
・ですが、今後は、その翌週に行った演技表現力では、
チームでまとまる意識や、相手を尊重する姿勢が欠けていて
B組が成果を発揮できなかったのですが、
学力ではなく、個々の表現力に長けているC組では、
思う存分、自分の個性を表現して、笑顔が見られなかった学生が
とても豊かな表情を見せてくれたのでした。
この3週の結果は、本当に面白く、そして驚くべき発見でした。
自分が仮説を立て、提唱してきたそれぞれのワークの特性や成果が
今回行わせていただいたことで、まさに傾向が合致していたのです。
このことは、もっと深く掘り下げて、皆さんにお伝えしていけるようにしたいと
考えております。
今週からはiPadを使ったアプリの使い方を兼ねた
映像の「制作実現力」を3週に渡って開催致します。
実写表現、クレイアニメ、プログラミング。
さてさて、どんな成果となるか、講師としても大変楽しみです!
様々な先生方のご縁から、武蔵境の聖徳学園にて
全10回の「シネマ・アクティブ・ラーニング」を開催しております。
単発ではなく、回数を重ねて開催させて頂けること、
とても貴重な機会だと思っております。
今回は中学一年生、全3クラスに向けての授業を開催しております。
今までの3週では、「鑑賞理解力」「物語発見力」「演技表現力」を開催しました。
聖徳学園の学生さんたちは、廊下ですれ違うと必ず挨拶ができる、
学校の雰囲気が清潔感があり、活気に満ちた様子、というのが
何度か伺った印象でしたので、その中で、中1の学生さんたちは、
どんな風に自分と接してくれるのか、ワクワクしながら、授業に臨みました。
【第1週:鑑賞理解力】
様々な映画作品、ショートフィルムから、制作者と観客の気持ちのつながりを
考えていくというワークを行いました。
皆さん、初めて会う学生さんたちですので、小生もとてもワクワクしながらも、
どんな風に中学生と向き合えばいいのだろうと、考えながら授業に向かいました。
いつもと同様、アクティブラーニング形式の授業ですが、
中学一年生は、とても複雑な年齢だなと思いました。
まだつい最近までは小学生だった彼らが制服を着ているという感覚で、
・難しい熟語・英単語はNG
・積極的な子もいれば、冒頭から意欲ないままの子もいる
・クラスによって、雰囲気が全く違う
などなど、いつも行っている高校生・大学や社会人向けとは
また違った発見と気づきがあり、これは
教える側のテクニックや柔軟性が問われるなと感じました。
ただ、映像に対しての興味はやはり強く、
印象にあった映画は何? と尋ねると
「ワンピース」とか「NARUTO」、「ポケモン」とかが大半。
ほとんどアニメですよね^^
そんな中「ホームアローン」とか90年代の映画を答える学生が一人いたり、
教師の側が如何に彼ら、彼女たちらの触れているものを
積極的に視線を下げて勉強する必要があるよな、と改めて感じた次第でした。
【第2週:物語発見力】
第2週目は、三幕構成を用いた物語構成を行ってもらいました。
ロイロノートというアプリを使って、瞬時に学生さんたちの回答を
スクリーンに集計させて、講評致しました。
この会も各クラス、本当にマチマチで面白いなと思いました。
【第3週:演技表現力】
この週は、教室を抜け出して、体を使ったゲームを行いながら、
自分を表現して相手とコミュニケートしていくワークを開催いたしました。
実はこの週が一番大変でした。
普段なら、この3つを連続していくととても盛り上がる内容なのですが、
中学一年生の学生さんたちは、先ほどもお伝えした通り、
まだ心は小学生の方たちばかりなため、
また思春期ということもあり、
講師の言うことに耳を傾ける習慣が備わっていないので、
取りまとめに大わらわでした。
男の子、女の子の性の意識があるためか、
輪になってと言っても列になってしまう。
これはきっと、全国の中一で行っても、
こうなんだろうなという初めての体験をいたしました。
授業が3コマ続いているので、
最初に行ってNGだったことをすかさず、次のクラスでは改善させてもらい、
学生さんたちの反応もとても改善されました。
このワークは、小生だけでなく、グループでのファシリテーターの存在が不可欠だなと
感じました。
思うことに、このようなワークは、
学内の先生、学外のキャリアの講師、
双方が空間を支えていく関係がとても不可欠であることを実感しております。
現在、弊社のスタッフもとある私立でキャリア教育を行っておりますが、
この点が一番の課題だと話しており、
キャリア教育、このような外部講師を招聘しての講座においては、
密にクラスの属性、特徴、授業を開催する上での体制作りを
すり合わせしていく必要があると考えております。
なかなか、すべての体制を完璧に整えることは難しいこととは思いますが、
その意識を築くかどうかで、この教室の環境が
持続的な成長になるのか、単発で消化されるものになるのか、
という分岐をするのだと思っております。
この3週で行ったことの講師の立場から見た評価をまとめてみたいと思います。
本校は、1組、2組、3組ですが、あえてA組、B組、C組と表現させて頂きます。
それぞれのクラスの特徴は、
A組:クラスの全体で仲良く、ちゃんと相手の意見を聴けるクラス
B組:学力が高く、個々の考える力が長けているクラス
C組:表現する力に長けていて、チームの連携というよりも思った感情をぶつけるクラス
という傾向を第1週目の授業の後に担当の先生から教えていただき、理解致しました。
それがまさにそれぞれのワークで、クラスごとに評価が分かれたのは、
驚きであり、とても興味深い傾向だと思ったのです。
・鑑賞理解力では、相手と対話をしながら、また作品を見ながら、
向き合っている対象をどう感じ取れるかを大切にしているワークです。
そこに一番成果を見せたのは、A組でした。
C組は、最初から、なんか小難しいことでもやるのかよ、
みたいな雰囲気から、興味を持つ子は持つ、持たない子はテコでも持たない
そんな様子でした。
・逆に翌週に行った物語発見力では、先週ダントツで良かったA組の回答は
そこまで芳しくなく、学力の高いB組が面白い回答を続出させておりました。
クラス中も大盛り上がり!
C組は、意外と面白いお話を思いつくのですが、A組のようなインパクトが少ない。
・ですが、今後は、その翌週に行った演技表現力では、
チームでまとまる意識や、相手を尊重する姿勢が欠けていて
B組が成果を発揮できなかったのですが、
学力ではなく、個々の表現力に長けているC組では、
思う存分、自分の個性を表現して、笑顔が見られなかった学生が
とても豊かな表情を見せてくれたのでした。
この3週の結果は、本当に面白く、そして驚くべき発見でした。
自分が仮説を立て、提唱してきたそれぞれのワークの特性や成果が
今回行わせていただいたことで、まさに傾向が合致していたのです。
このことは、もっと深く掘り下げて、皆さんにお伝えしていけるようにしたいと
考えております。
今週からはiPadを使ったアプリの使い方を兼ねた
映像の「制作実現力」を3週に渡って開催致します。
実写表現、クレイアニメ、プログラミング。
さてさて、どんな成果となるか、講師としても大変楽しみです!
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