二〇一一年から二〇一二年へ
皆さん、 こんばんは。 早いもので後数時間で来年を迎えますね。 本年は震災を始め、多くの人々にとって忘れることのできない年になったかと思います。 震災を通じて、今まで見えてこなかった社会の様々なことに気付かれました。 私たちはエネルギーや生活の在り方始め、多くの問題を抱えていながら、 それを知らず知らず、「当たり前」になってきた生活があります。 この「当たり前」という感覚は、自分たちの生活をスムースにさせる一方、 そこから脱却、もしくは成長するための知恵を忘れてしまうことにも繋がります。 生活が豊かになり、情報が容易に入手できる時代に、 私たちは、何かを得ることへの感謝や敬意を 少しずつ忘れていってしまっていると常々感じます。 人が元来、大切にしている食、住まい、そして、土地、文化、 それぞれは、人と人とが手を交わし合い、顔を向かい合って、 繋がっていく想いが必ず含まれます。 本年は亡くなった多くの方々の想い、そして、亡くなった方々への想いを胸に、 来年は私たち自身が、生きている様々な人たちに向けて、 どのような想いを伝えていくかを考えていきたいと考えております。 いろいろな思想や環境があり、 全ての人がすぐに寄り添うことができないかも知れませんが、 唯一できることは、まず向かい合い、そして相手と語り合うことだと思っております。 そのことすらも軽薄になってきている時代だからこそ、 相手の存在に、まず感謝と敬意を払い、 そこから何かを形や成果を創造していこうと「努める気持ち」こそが、 次の世代に向けて、新しい発想や知恵を生み出してくれます。 「コミュニケーション」という言葉には 「相手と共に努める」という想いが含まれていると感じております。 震災があった日本、そしてデジタルが普及する社会の中で 「コミュニケーション」は欠かせないものと思います。 私自身二〇一二年、本年にも増して、人と向かい合う機会が増えると思います。 その中で、相手と対話し、素直に自分の気持ちを打ち明け合うことは、 コミュニケーションが不足になってきている現代の日本に、必要なことと感じます。 二〇一二年は自身の持っている「映像」「映画」を用いて 「地域と地域をコミュニケーションで繋げていく」活動を中心に 活動を