2016年9月26日月曜日

武蔵境・聖徳学園「シネマ・アクティブ・ラーニング」第1週〜第3週

2学期からは、大変ありがたいことに、
様々な先生方のご縁から、武蔵境の聖徳学園にて
全10回の「シネマ・アクティブ・ラーニング」を開催しております。

単発ではなく、回数を重ねて開催させて頂けること、
とても貴重な機会だと思っております。

今回は中学一年生、全3クラスに向けての授業を開催しております。
今までの3週では、「鑑賞理解力」「物語発見力」「演技表現力」を開催しました。


聖徳学園の学生さんたちは、廊下ですれ違うと必ず挨拶ができる、
学校の雰囲気が清潔感があり、活気に満ちた様子、というのが
何度か伺った印象でしたので、その中で、中1の学生さんたちは、
どんな風に自分と接してくれるのか、ワクワクしながら、授業に臨みました。

【第1週:鑑賞理解力】
様々な映画作品、ショートフィルムから、制作者と観客の気持ちのつながりを
考えていくというワークを行いました。
皆さん、初めて会う学生さんたちですので、小生もとてもワクワクしながらも、
どんな風に中学生と向き合えばいいのだろうと、考えながら授業に向かいました。




いつもと同様、アクティブラーニング形式の授業ですが、
中学一年生は、とても複雑な年齢だなと思いました。

まだつい最近までは小学生だった彼らが制服を着ているという感覚で、

・難しい熟語・英単語はNG
・積極的な子もいれば、冒頭から意欲ないままの子もいる
・クラスによって、雰囲気が全く違う

などなど、いつも行っている高校生・大学や社会人向けとは
また違った発見と気づきがあり、これは
教える側のテクニックや柔軟性が問われるなと感じました。

ただ、映像に対しての興味はやはり強く、
印象にあった映画は何? と尋ねると
「ワンピース」とか「NARUTO」、「ポケモン」とかが大半。
ほとんどアニメですよね^^

そんな中「ホームアローン」とか90年代の映画を答える学生が一人いたり、
教師の側が如何に彼ら、彼女たちらの触れているものを
積極的に視線を下げて勉強する必要があるよな、と改めて感じた次第でした。

【第2週:物語発見力】
第2週目は、三幕構成を用いた物語構成を行ってもらいました。



ロイロノートというアプリを使って、瞬時に学生さんたちの回答を
スクリーンに集計させて、講評致しました。

この会も各クラス、本当にマチマチで面白いなと思いました。

【第3週:演技表現力】
この週は、教室を抜け出して、体を使ったゲームを行いながら、
自分を表現して相手とコミュニケートしていくワークを開催いたしました。


実はこの週が一番大変でした。
普段なら、この3つを連続していくととても盛り上がる内容なのですが、
中学一年生の学生さんたちは、先ほどもお伝えした通り、
まだ心は小学生の方たちばかりなため、
また思春期ということもあり、
講師の言うことに耳を傾ける習慣が備わっていないので、
取りまとめに大わらわでした。

男の子、女の子の性の意識があるためか、
輪になってと言っても列になってしまう。

これはきっと、全国の中一で行っても、
こうなんだろうなという初めての体験をいたしました。

授業が3コマ続いているので、
最初に行ってNGだったことをすかさず、次のクラスでは改善させてもらい、
学生さんたちの反応もとても改善されました。

このワークは、小生だけでなく、グループでのファシリテーターの存在が不可欠だなと
感じました。

思うことに、このようなワークは、
学内の先生、学外のキャリアの講師、
双方が空間を支えていく関係がとても不可欠であることを実感しております。

現在、弊社のスタッフもとある私立でキャリア教育を行っておりますが、
この点が一番の課題だと話しており、
キャリア教育、このような外部講師を招聘しての講座においては、
密にクラスの属性、特徴、授業を開催する上での体制作りを
すり合わせしていく必要があると考えております。

なかなか、すべての体制を完璧に整えることは難しいこととは思いますが、
その意識を築くかどうかで、この教室の環境が
持続的な成長になるのか、単発で消化されるものになるのか、
という分岐をするのだと思っております。

この3週で行ったことの講師の立場から見た評価をまとめてみたいと思います。


本校は、1組、2組、3組ですが、あえてA組、B組、C組と表現させて頂きます。

それぞれのクラスの特徴は、

A組:クラスの全体で仲良く、ちゃんと相手の意見を聴けるクラス
B組:学力が高く、個々の考える力が長けているクラス
C組:表現する力に長けていて、チームの連携というよりも思った感情をぶつけるクラス

という傾向を第1週目の授業の後に担当の先生から教えていただき、理解致しました。

それがまさにそれぞれのワークで、クラスごとに評価が分かれたのは、
驚きであり、とても興味深い傾向だと思ったのです。

鑑賞理解力では、相手と対話をしながら、また作品を見ながら、
向き合っている対象をどう感じ取れるかを大切にしているワークです。

そこに一番成果を見せたのは、A組でした。

C組は、最初から、なんか小難しいことでもやるのかよ、
みたいな雰囲気から、興味を持つ子は持つ、持たない子はテコでも持たない
そんな様子でした。

・逆に翌週に行った物語発見力では、先週ダントツで良かったA組の回答は
そこまで芳しくなく、学力の高いB組が面白い回答を続出させておりました。
クラス中も大盛り上がり!

C組は、意外と面白いお話を思いつくのですが、A組のようなインパクトが少ない。

・ですが、今後は、その翌週に行った演技表現力では、
チームでまとまる意識や、相手を尊重する姿勢が欠けていて
B組が成果を発揮できなかったのですが、
学力ではなく、個々の表現力に長けているC組では、
思う存分、自分の個性を表現して、笑顔が見られなかった学生が
とても豊かな表情を見せてくれたのでした。



この3週の結果は、本当に面白く、そして驚くべき発見でした。

自分が仮説を立て、提唱してきたそれぞれのワークの特性や成果が
今回行わせていただいたことで、まさに傾向が合致していたのです。



このことは、もっと深く掘り下げて、皆さんにお伝えしていけるようにしたいと
考えております。

今週からはiPadを使ったアプリの使い方を兼ねた
映像の「制作実現力」を3週に渡って開催致します。

写表現、クレイアニメ、プログラミング

さてさて、どんな成果となるか、講師としても大変楽しみです!

2016年9月8日木曜日

様々な「先生」と言われる方とお会いして思うこと2016

おいらがデジハリで学んだことは
大人の決めたルールに捉われるなということです。
先輩を敬う姿勢は凄く大切。
学びを授かる姿勢は基本。
でもね、そこにばかり囚われなくてもいいのです。
案外、先生と言われる方は物凄く適当なのです。
大切なことは、その適当さに付き合いながらも、
ちゃんと自分の意見を言える勇気が
価値であり、勝ちなのです。
恐れるなかれ、世の中は適当で成り立っている。
だからこそ、自分の信念を貫いた経験こそが
人生の財産なんだ!

2016年9月6日火曜日

牛久アクティブラーニングフォーラム2016に登壇致しました

本日は茨城県の牛久でのアクティブラーニングフォーラム2016で登壇させて頂きました。
2時間のうちいただいた時間は30分と限られておりましたが、
各地でご提供させていただいている「シネマ・アクティブ・ラーニング」を
ご披露させて頂きました。


会場には1000名近くの高校生と教職員の方々にご参加頂きまして、
デジハリ時代に大変お世話になった羽根拓也先生と
ヒューマンビートボックスのTatsuyaさんの3名で登壇させて頂きました。

羽根先生からは、iPhoneの普及から社会がみるみる変化をしており
AIやロボットの普及から仕事がどんどんAIに代替されていく現実を
お話されておりました。
商品なども例に出されながら、皆さんならAIでは思いつかない商品はなんですか?
という羽根先生のワークおなじみのALワークを披露され、
聴衆の心をグッと引きつけておりました。



小生は、映画と教育のつながりから、様々なお題を出させてもらい
皆さんにワークをしてもらいながら、どんなストーリーが生まれていたかを
皆さんから引き出してまいりました。



ヒューマンビートボックスのTatsuyaさんとは共通の友人もいて、
お会いしてからすぐに仲良くさせて頂きました。
会場をあっと盛り上げるパフォーマンスは、さすがの一言!
実はもとは映画監督になりたかった、なんてエピソードも伺い、びっくりです!

今回感じたことは、文化と教育はとても親和性が高いということです。
映像や歌の力はとても強い。
映画は、多くの人にメッセージを半永久的に伝えることができるポテンシャルがあり、
そしてパフォーマンスは、その場を瞬時に沸かせる力がある。

劇場型の教育というのが、今後ますます増えてくると思っております。

大切なことは、学ぶ側の動機付けだと思います。

既存の受け身型では、学生は既に付いてきません。
講師が演出するタレント的な講義は楽しくはありますが、
深い学びとは言えないのかもしれません。

大切なことは、講師が楽しみ、学生が参加して巻き込む
一体型の空間を如何に教室に生み出せるかが重要だと思っております。

その体験を通じて、そもそも自分たちは、どうして学びをしているんだろう、
どうして毎日勉強をしているのだろう、ということに気づいていくのだと思います。

羽根先生が冒頭でお話されておりましたが、
「一歩踏み出す勇気」とても大切だと思っております。

羽根先生が「教育とはなぜ必要か?」と先ほどLIVEで訊ねておられたのですが、
小生が思う教育は、人生を豊かにして、他者と幸せを分かり合う知恵を養うこと、
だと思っております。

マズローの5段階欲求の自己実現の上には、きっと、
無条件の他者への貢献意識というのがあり、
そこに行きつくために、みんなでいろいろな課題を考えながら、
幸せを追求していこうという発想が小生の活動の根幹にございます。



2016年9月4日日曜日

AIやロボットで社会が変わる中で求められていること

学校・教育関係、民間企業などで様々な方とお打ち合わせさせていただく中で
必ずと言っていいほど出る話題が
これから先、急速な勢いで人間の仕事がAIやロボットに代替されていくね、
ということです。

株式会社野村総合研究所発表による
オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授と
カール・ベネディクト・フレイ博士の研究からまとめた内容で、
今後、AIやロボットに変わられる仕事は以下の通りだそうです。


シンプルな入力作業や事務作業はテクノロジーに委ねられ、
それでは賄えないクリエイティブや人との対話・コミュニケーション、
新しいものを生み出す発想力を求められる仕事は
無くなる可能性が低いと言われております。

そこで、教育現場でも、1から物事を組み立てていく力や発想が必要だよねと
言われてきているのです。

社会においても、このような急速な変化の中で、
今までのようなルーティーンが通用しなくなってきた流れを鑑み、
今までの発想から脱却して、人間だからこそできるサービスとは?
自分たちだからこそできるサービスとは?
を考える仕組みが求められてきております。

とかく、小生が思うことは、
このことに尽きると思います。
「良き考古学者になるには、図書館から出ることだ」(インディージョーンズ)

物ごとを組み立てていくための不可欠な行為とは、
身近な場所を離れ、新しい人や出来事と出会うことだと思っております。

その体験から、For Whom、WHY、HOWの考え方が構築されてくるのだと思っております。

Simon SinecのGolden Circleの考え方では、
人はWhatではなく、Whyに動かされるという考えがあります。

「この製品(サービス)は、革新的で、世の中を変えていきます」
というストーリーの流れを、
「世の中をこう変えていきます。そのために、
〜〜革新的で、この製品(サービス)があります」
のような考え方の違いです。

指示にしてもそうでしょう。
これをやって、と言われるよりも、
こういう理由だからこれをやってと言われる方が納得をされるのが例でしょう。

小生の日頃の考え方にとても近しく、
小生なら、ここに、誰のためにが必然的に入ってくると思い、
このGolden Circleを改良してみました。



「誰々のために」この言葉は、とても心に響きます。

家族のために、恋人のために、困っている人のために。
この誰々のために〜、から始めることで、
その理由や動機もより明確化されていくのだと思っております。

商品開発でもターゲットを必ず設定します。
例えば、F1層(ちょっと古い言葉ですが、20歳〜34歳を指します)に向けて、
どんな欲求がありどのような方法で何を生み出していくか。

今回にあるのは、やはり人なのです。

「人-->動機-->手段-->モノ」の考え方の順番をSimon Sinecさんの理論を転じて
Diamond Circle」と名付けたいと思います。