2015年7月26日日曜日

エンターテイメント×教育

みなさん、こんにちは。
暑い日が続きますが、体調は大丈夫ですか。
おいらのいる高円寺では、来月は阿波踊りが開催されます。
二日間で10万人も来場するビッグイベント!
おいらも来月からいろいろなイベントが動いて参ります。

ここに来て、ステキなご縁がたくさんつながっております。
懐かしい友人と再会して、お仕事をご一緒させて頂いたり、
お互いのやっている活動に親和性があり、双方で協力体制が築けたり。
人とのご縁は結ばれる時に、自然とやってくるものだと常々感じております。

小生、小さい頃から教育に関心があり、
その流れで大手予備予備校の講師を10年やりましたが、
日本の教育というのは、本当に堅苦しく、また閉鎖的であることを感じております。
社会において通用しないことを延々と学ばされる仕組み自体、
大変おかしなものであると言えます。

そもそも点数を付けることがゴール、偏差値に高い大学を目指すのが良い
みたいな考え方に大変違和感を覚えてます。
私たちの学びというのは、自分のためだけというよりも、
誰かのために何かを授けるという目的に向けて、
学びや研究を行うという流れが本来の姿勢だと思っております。

なので、勉強もおいても闇雲にやることが大切ではなく、
なぜそれを学ぶのか、如何にしてそれを考察するか、
のWHYやHOWが最も大切だと考えております。

また、教育において、楽しさが少ないというのも大きな問題だと思います。
学問というのは、しかめっ面でやるよりも、
他者と喜びを共有したり、何か発見したことを他者と共有することで、
新たな気づきにつながったり。
そう言ったワクワク感が重要だと思っております。
多分その方が記憶に残るし、自分のやりたい活動に
ちゃんと活かせていけるとおもいます。
例えるなら、無理やり覚えた英単語や歴史の年号なんて、
数ヶ月も経てばすっかり忘れてしまうのはお分かりかとおもいます。

なので、小生が行っているワークショップも、
今まで教育の現場で学んできたことの逆、
ワクワク感、体感型、チームプレイを大切に、構成を組んでおります。

そんなことを考えていたら、
「反転授業」というfacebookのグループで管理人さんと繋がり、
情報交換をしていたら、
なんと、おいらと同じ学部出身で、しかも大手予備校の物理講師という
なんとも似た様な経歴の方と繋がりました。

彼の手がけていることは、おいらのやっていることにすごく近く、
オンライン上でアクティブラーニング形式で講義を行い、
そこから知的交配、相互理解を深めていくという内容です。

自身が行っていることを、オンライン上で行っており、
アクティブラーニングという共通のキーワードから、
今後、お互いに連携を深めていきたいと思っております。

おいらの場合は、映画を用いたワークショップですが、
そのコミュニティでは、
ストローの造形を使った算数の先生や、
ロボットのイメージを可視化させながら未来の理想像を語り合うデザイナーの方など、
独自の視点で活動されている方々とこうしてお知り合いになれ、
おいら自身も新たな発見や驚きにつながっており、
そういう方々との横連携が組めそうな環境にあることは、本当に幸せに思えます。

教わる側も教える側も相互に楽しく、気づき合い、成長し合える、
そんな教育がどんどん発展していけるよう、
積極的に実践を重ねて参りたいと思います。

2015年7月12日日曜日

「あまのがわ」プロジェクトが始動してから思うこと

皆さん、おばんです。
おかげさまで映画「あまのがわ」のfacebookページが500いいね! を超えました。
これからも引き続き、頑張りますので、応援のほど、よろしくお願いします!
https://www.facebook.com/amanogawa.movie

さて、プロジェクト開始からよく声をいただくことは、
「この映画もう完成したの?」です。

これからですよ。脚本制作も資金調達も、キャスティングも勿論撮影も!
現在は、関係者のチームの土台が出来、あらすじの大枠が決まった段階です。

こういう声を頂いて、そっか。映画って基本完成してから
世の中にお披露目されるよなと改めて感じました。

SNSやネット環境が普及して、情報がより広く伝わりやすくなった中、
おいらが作る自社で作る映画は、大手配給とは違い大きな広告を打ちません。
予算規模が大手の映画に比べると0が1つや2つ違いわけです。

そんな中、この映画のことを知ってもらうのにできることは、
脚本作成前のこの段階から、お伝えできる情報を皆さまに開示していき、
プロジェクトの理解や関心を深めていただきたいと思っております。

ですので、是非、これから本格的に準備が始まるこの映画のこと、
いろんな方に広めていっていただき、
来年映画になるんだよと楽しみに待っていただけたら幸いです。

主題歌も、おいらと番田くんとの共通の夢があり、
これを具現化させるのも、この映画の目標の一つ。
小さい頃から憧れていたあの方に是非描いてもらいたいのです!

今決まっているのは、メインのプロデューサー、脚本家。
そして、音楽を担当いただく方位でしょうか。

出演者やスタッフが決まりましたら、随時、お伝えしていきますね。

撮影は、来年春の予定。
桜のシーズンにOriHimeを散歩させたいビジュアルがイメージにあります。
メインのロケ地は、とある島です。
このとある島の情報も解禁する時が来ましたら、随時お伝えします。
ヒントになるようなものは、facebookに写真でアップしていこうと思っております。

今回の「あまのがわ」に対しての思いは、
おいらの手がける長編映画「命の3部作物語」の第2弾と考えてます。

前作「ノー・ヴォイス」はおかげさまで秋口には1200名の高校生の方に
ご覧いただきます。
埼玉県内の専門職の方にも1800名程度の方に観ていただくことが決まっております。
講演会も付随して行います。
この「ノー・ヴォイス」は犬猫の小さな命と人間の生き方との関わり方、幸せのあり方を探る旅でした。

「あまのがわ」も同じように命がテーマです。
あまのがわは特にALS患者さんのような寝たきり、体が不自由な方と
社会との結びつきがテーマです。

私たちは健康であると気付きづらいのですが、
いつ何があって体が不自由になるかわかりません。
今までできたことが人の力を借りないとできなくなるわけです。

その時に他者のありがたさ、家族のありがたさ、仲間のありがたさを実感するのでは
ないでしょうか。

人は一人では生きていけない。
当たり前でありながら、忘れがちなこと。

人間が生きる上で忘れてはいけない他者への感謝。支え合い。
そんなことを女子高生の主人公とOriHime、そしてOriHimeのパイロットの男の子との
やり取りを通じて描いて参りたいと思います。

2015年7月9日木曜日

おいらが次回作「あまのがわ」を手がける理由

皆さん、こんにちは。
しとしと雨降りのお天気が続きますね。
お天道様が恋しいですが、雨は恵みの雨。
人間もそうですが、水に大部分を支えらているものです。
雨の恵みに感謝をする時間が、梅雨なのかもしれませんね。

さて、一昨日の七月七日は何の日だったか分かりますか。
そう、七夕! でありながら、小生の一大決心をした日でもありました。

「ノー・ヴォイス」に続く次回長編映画としまして
「あまのがわ」というタイトルの映画を制作します!


本作は、おいらの出身の早稲田大学理工学部、現役大学生の吉藤健太朗さん
(通称:オリィさん)の開発された分身ロボット「OriHime」を題材にしております。

出会いは去年の晩夏。

弊社にロボットを共同で開発したいという企業様がお見えになられ、
映画監督が監修するロボット制作をしたいということがそもそもの発端でした。

ロボット?? おいらに???

私の関心ごとに「ロボット」という単語は、全くありませんでした。
小さい頃からガンダムとかコテコテしたの好きではなかったし、
そもそもおいらは、理系だけど、物理は大の苦手だし、
機械やシステム作りすら苦手なんだよなー、という気持ちでした。

依頼主からの説明では、おいらが担当するのは
ロボットのシナリオや表情といったソフト面での監修でした。

なるほど! それならばと思い直しました。
というのも、おいらがいつもワークショップで行っていることは、
演技レッスンや身体ワークを用いたコミュニケーション能力の育成だからです。
いつもワークショップで使っているノウハウや様々な情報をお伝えしながら、
それらがロボットが生み出す仕草にも有益であろう仮説を立てながら、
やり取りが進んでいきました。

そして、実際の製品と向き合いお仕事をさせていただくことになったのですが、
昨年のおいらの気持ちとしては、ロボットのことを全く知らないとまずいよな
という想いから、徹底的にロボット市場、現状をリサーチしました。

パワードスーツから玩具としてのロボット、様々な役割があることに、
驚きと興味を持ちながら、勉強していきました。

そんな中、面白いロボットを作っている早大生がいるよ、
と教えてもらったのが、OriHimeと吉藤オリィさんでした。

善は急げということで、多忙なオリィさんのスケジュールをなんとかゲットして、
三鷹の彼のオフィスに仲間と共に訪れました。

そこでの出会い、彼から聞く見地は、
今までの自分の人生の中で蓄えてきた、大切なものばかりをお話されてました。

何より、彼の辿った背景と自身の背景があまりにも近しく感じられ、
環境や世代は違えども、こんなにも世の王道から外れることを誇りに思い、
我が道を切り開こうとする姿勢や発想を持った人がいるんだなと、
共感と共に、頭が下がる想いでオリィさんと会話をしておりました。

傍観していたスタッフいわく、おいらとオリィさんとの会話は、
まるでトークイベントを聴いているみたいで、
このやり取りを誰かに聴かせたいと常々、感想を漏らしております。

そんなオリィさんとの初回の出会いから、
実は映画にしたらいいよな! と瞬間思いついたのでした。
初めて会っていきなり映画を創りませんかっていうのもないよなと、
帰りがけ、ちょっと恥じらいながら、
「映画にしませんか?」とさりげなく言葉にしたのを今でも覚えております。

おいらがそう思ったのは、まずOriHimeのコンセプトに共感、感銘を受けたからです。
オリィさんの成長歴に、不登校やいじめがあり、
体が弱いながらも社会との接点を探ろうとした姿勢、
そして、折り紙の達人、パントマイムやファイヤーパフォーマンスの芸をお持ちで
それら芸能の要素が、OriHimeにパーツとしてこめらていることです。

中でも特徴的なOtiHimeの顔は、古くは能面の発想から来ているそうです。
Photo by (c) Tomo.Yun
古典芸能が大好きなおいらにとって、
顔の表情は能面から由来していると言われただけで、
彼は本当にいろんなことを勉強しているなと関心させられました。

ご存知な方がいるかと思いますが、能面は喜怒哀楽の中間の表情として、
観る側の感情によってその表情が違って見えるお面です。
面を付けた者の仕草や素振りによって、能面は表情を変化させます。

あえて、細かい表情をつけず、能面をロボットの顔に採用する発想は、
彼が奈良という古都出身だからでしょうか。
古いものと新しいものを見事に融合させている技術に、
素晴らしいとしか言い様がありませんでした。

他にも語れば語り尽くせないので、オリィさんの講演会があったら、
是非聴いてみてください。
きっと目からウロコのお話ばかりですよ。

そんなおいらの人生にとって、稲妻を落とすような出会いから、
ロボットのことを、
過去は鉄人28号やアトムからAIBO、PEPPER、ロビーJr.など
様々なロボットを調べまくりました。

当初はこのテーマならやっぱり、ドキュメンタリー映画だよなと、
その流れで企画書を書き、監督も自分ではなくうちのスタッフだよなと
書いていたのですが、なかなか思うように行動を起こせずにおりました。
なんでだろう? と。

で、OriHimeロボットを遠隔操作で使っているエースパイロットの番田雄太君と出会い、
ロボットのことと共に、
身体が極度に不自由な人の存在ということにも着目をするようにいなりました。

ちょうど氷水のバケツリレーチャレンジが流行り、昨年はALSという言葉が
世に認知され始めた年でもありましたよね。

番田くんの20年間孤独と闘った今までと、OriHimeと出会ってからの数年の生活の変化、
社会との結びつきの変化、出会いや笑顔が増えたことなど、
彼とやり取りする中で、
OriHimeがこんなにも一人の人間の人生にプラスを運ぶことができるんだ、
という驚きでいっぱいでした。

そもそも、おいらの前作「ノー・ヴォイス」を手がける時も、
犬猫に関しての強い関心があるわけでもない中、
リサーチを重ねていって気づいたことが、命は支え合いながら共存しているものであり、
互いに尊敬や感謝をしていき、育んでいくものであること。

ですが、全身が動けない人にとっては、
一見するとそもそも他者との関わりを持つことができないんじゃないかな、
自分には想像をもできない辛さや悩みを抱えているのだろうという気持ちでした。

そんな苦しみをOriHimeの存在が救ってくれることを番田くんが教えてくれました。
そして、次世代の人と人との繋がりにロボットが不可欠になった時代が
やってきたんだな、と思ったのです。

オリィさんがOriHimeに込めた想いは、「孤独や不安の解消」--。
彼の半生の中でご自身が体感してきた負の気持ちを克服したい、
これを生かして世の中に貢献したいという想いが
こうして形になっていたわけです。

そうした彼らの活躍を垣間見ながら、
拙作「ノー・ヴォイス」の上映会が全国で続いており、
犬や猫を大切にする気持ちと共に、
ロボットが生み出すコミュニケーションの可能性が、
現代社会に求められいると感じたのです。

被災地では、愛犬、愛猫と離れ離れになりながら、
仮説住宅で暮らしている方が多数おります。
被災地のみならず、ご高齢で一人暮らし、
無菌室にいなければいけないお子さんなど沢山いらっしゃる訳です。
そんな方々が、一人ぼっちの寂しさの解消として、
ロボットを通じて、家族や社会と接点を持つことは、
人の生き方の原点を問いかけていると感じてやみません。

これからロボットの存在意義が、
ますます社会に浸透し、話題や課題として取り上げられる訳だから、
そんな将来のことを探っていく作品を作る意味が、今この瞬間にあるんじゃないかな。

であるならば、きっとおいらがやれることは、
ドキュメンタリーではなく「フィクションだ!」
そう思った訳です。

既にオリィさんの周りには様々なメディアが連日押しかけ、
報道やドキュメンタリー番組として放映が行われております。

であれば、なおさら、今誰もやっていないこと、
自分の強みであるフィクションの物語から
現在のOriHimeの役割と将来の社会に於けるOriHimeの関わり方を
映し出せる作品を世に送り出せたら、

このOriHimeを必要とする人、まだOriHimeのことを知らない人に
分かりやすく、親しみを持って生活の一部として使ってもらえるのでは、
そう考えるようになったのでした。

実はもう一つのきっかけは、映画「ベイマックス」。

これが公開された当時は、
なんだ、既に自分のやりたいことをディズニーが手掛けてるじゃん、
と思いながら、予告編を観て、劇場に足を運びました。

で見終わって、「え?」と驚いたのも、この作品を創る動機の一つでした。

作品としては素晴らしいですし、展開も面白いですが、
予告編から想像していたおいらのベイマックスは、
人の心の支えとなるロボットの役割をどのように描けているかでした。

ですが、米国では当初からこの映画をアメコミのヒーロー物として出発させており、
おいらのイメージしていたヒューマンの部分を丁寧に描く作品とは
180度違ったアクションとヒーローが主体の内容だった訳です。

そんな劇場でのガッカリした気持ちから、
日本人として映画を通じて、このOriHimeの良さを世界に発信することは、
ロボットと人間とが如何に共存していくかを模索していくきっかけになりうると
思えたからです。

そんなモヤモヤとした気持ちを抱えながら、昨年から半年間、
いろんなことを妄想しながら、5月末にこの作品を創ろう! と決意したわけです。

そこからというもの、身近な方々にOriHimeの説明と本作の説明に動き回り、
ご理解や賛同、貴重なご意見を得ながら、コアスタッフが固まったのがつい最近。

その間も夜な夜なあらすじ制作を連日しておりましたが、
こちらも一ヶ月半向き合ってようやく自信を持ってお届けできるストーリーを
書き上げることができました。

そして、一昨日、OriHimeのレンタル開始の日と共に、本映画制作の発表をさせて頂いた訳です。
まだまだ、綴りたい想いは沢山ありますが、次の機会に書きたいと思います。

今この作品を手がけることになったのも、
今まで感じてきたこと、出会ってきた人、
今自分を支えてくれている人、ご縁がなく別れていった人、
「ノー・ヴォイス」や短編映画を通じてお客さんから得た気持ち、
制作者として学んだもの、
現時点でのあらゆるものの集大成のような作品が「あまのがわ」だと思っております。