2013年4月25日木曜日

「ノー・ヴォイス」ドキュメンタリー編集

皆さん、こんにちは。
三寒四温が続きますね、お変わりございませんか。

映画「ノー・ヴォイス」ドラマパートの音編集作業を行っております。
ドキュメンタリーパートもいよいよ編集大詰め!

30時間近く撮影した素材を30分強にまとめる編集作業。
今回の作品でキーパーソン(キードッグ?)のクール君!

ドキュメンタリーは、昨年History Channelで放映された「相馬野馬追」の撮影で
ディレクターの一人を体験させて頂き、
ドキュメンタリー制作の魅力に惹かれていました。
ドラマに続き、ドキュメンタリーも監督させて頂くこととなり、
各団体様へのご挨拶から、撮影に向けての準備を進めていき、
ようやく撮影が全て終わったのが、4月の頭。

今まで出会わなかったような方々とお会いするのが本当に楽しく、
お話も1、2時間では収まらないほど、長時間に渡りました。

譲渡ボランティア団体様、今西先生、獣医師先生、保健所の方、地域猫を活動されている方、
様々な視点から本作を追いかけました。

犬猫のドキュメンタリーと言えば、「犬と猫と人間と」ですが、
この作品は、映画の制作を始めた当初の2011年に仲間と一緒に拝見させて頂き、
とても勉強になった作品。

「ノー・ヴォイス」では、捨てられる命が救われて、そしてピカピカになっていく姿を
追いかけていき、
殺処分の現状をネガティブな批判にせず、
どうしたら環境がプラスに変えていけるかをポジティブに考えいく姿勢を大切に、
取材、編集をしております。

「なぜ、捨てられる命が生まれるのか、
なぜ、望まれない命が生まれるのか」

なぜを様々な視点から感じ、考えていけるのが映画の持つポテンシャルであると
強く感じます。

昨日完成したバージョンの映像を観て頂き、
今西先生からお墨付きの評価を頂きました。
とても嬉しく、これは私だけの力ではなく、各関係者様のご協力、
仲間の尽力合ってのことと感じております。

この場を持ちまして、皆様には感謝を伝えたいと思います。

映画「ノー・ヴォイス」来月には、いろんな情報をご報告できそうです。
スタッフ全員が全力で公開に向けての準備に走っております。
応援を宜しくお願いします!
facebookページ:https://www.facebook.com/novoice.movie

2013年4月18日木曜日

人生を全うするということについて。


皆さん、こんばんは。
お変わりございませんか。
今年は桜はものすごく早かったですね。
私も少しだけお花見を堪能しましたが、例年に比べてちょっと違った楽しみ方でした。

さて、映画「ノー・ヴォイス」も足掛け2年以上経ちます。
企画を頂いた方に感謝が耐えません。
そして、映画はやはり、長く関わるほどにいろいろな視点、
そして自分自身を修業させてくれる存在だと感じます。

「ノー・ヴォイス」を創っていていて時々感じることは、
自分自身の人生に関してです。

犬猫の話なのに、なぜだか自分のことを思い浮かべてしまいます。

センターで小屋の中にいる犬猫たち。
通常七日間で生かされるか、そのまま「殺処分」されてしまうかが
決まるかは、なんの違いなんだろうと感じます。

なんのために生まれてきた命なんだろうと。

私も今でこそ、肉を食べることはめっきり少なくなりましたが、
今までは頻繁に牛や豚の肉を食べておりました。
その命がどこから来て、どのような経緯で頂けるのかを
考えることが少なかったのが20代だと思います。

命には、望まれない命、必要とされる命はあってはいけないこと
ということに最近よく気付かされます。

命は巡り巡って誰かの幸せに繋がり、
その幸せは、また誰かの幸せに繋がります。

犬猫もそう、同じで、
人間の幸せに生きているのではなく、
自分が幸せになり、かつ、誰かが幸せになれるために、
生まれてきたんだと感じます。

他者、見えない誰かへの愛。

ノー・ヴォイスも野馬追も、そして
お誘い頂く様々な企画も、
なんだか自分自身の試練に感じてなりません。

生きるとは何か?   

一言では収まらず、きっと、自分自身の果てしない旅路の末に
出会うものなんだとうっすら感じております。

近く、古新記(2)も書きますね。

2013年4月1日月曜日

相馬野馬追・二年の軌跡vol.3〜中野編〜

第3回目の上映会は、中野駅から徒歩数分のところにある「なかのば」さんで
開催を致しました。

沢山の方に集まって頂きました
この日のゲストには、いわき市立湯本第二中の澤井史郎校長先生が
この上映会のためだけに、わざわざご来場を頂きました。
澤井先生は、相馬野馬追/本映像と教育との関わりに付いてご感想を賜りました。
USBメモリに写真を入れて、お話をいただきました
澤井先生のお話はとても面白く、聴く方がついつい聞き入ってしまうお話でした。
震災直後、学校を開放し、避難されている方々が過ごしやすい環境を確立され、
中学生がボランティア活動を通じて、社会への貢献の意識を伝えていかれました。

被災地に必要なことは、元気を取り戻すこと。

比較的被害が少なかったいわきが
他地域のためにできることはボランティアだと思いつき、
まずは、東京から来た毛布を、洗うことを行ったそうです。
その750枚は、その冬のうちに全て配布されたとのことでした。

翌年には、澤井先生は、子供たちに中野のオリーブ栽培の活動などを通じて、
自分たちの手で復興を手がけていくことの大切さを教えていかれました。

「かわいそう」では何も始まらない。

今の教育は、手法を重視して、何故それを教えるのかというその先の目的を
伝えられる先生が数少ないとお話されておりました。


被災地で必要なのは、過去の悲惨さを思い返すことではなく、
未来に向けて何かを進めていくという力。

手を汚してゴミを分別したり、ご老人のために食事の準備をしたり、
誰かの為に何かをするという姿勢を教育現場に押し出していきたいと話されていました。


また、相馬野馬追の映像をご覧になられ、
その場所に住み続ける所以は、文化だと熱く語られておりました。

毎年、必ず行われる祭を楽しみにその場所で生活をするきっかけが芽生え、
元気や希望が溢れるには、文化が大切であり、
野馬追の映像から、辛さや悲惨さではなく、前に踏み出す力強さを感じられたそうです。

私自身も、この映像は、生徒さんと先生が一緒にご覧になって頂き、
「文化とは何か」「地域とは何か」を語って頂くきっかけにしてもらいたいと思います。

今回の映像は、出来る限り主観を取り除き、
ソーシャルメディアを通じてご提供頂いた映像素材を繋ぎ合わせたものです。
画質の差もあれば、手ぶれしている素材もあります。

ただ、各撮影者の方々の視点を繋ぎ合わせると一つの映像資料となることを
この時代ならではの環境がもたらした初めての経験でした。

この映像は、もしかすると、
被災地のことだけを取り上げたものではないのかも知れません。

世代間の交流が簡素になり、
震災以降離散した家族が出てきてしまっているこの時代だからこそ、
私たちが大切にしているものは何で有るかを考えていき、
地域の素晴らしさ、生活を豊かに暮らしていくには何が必要かを
是非、世代を越えて語り合って頂けたらと思っております。

三回の上映会を通じて感じたのは、
私が被災地にしていきたいサポートは「教育」であるということです。

仮設住宅に住み続ける方が沢山おられ、その方々は大変なストレスを感じながら、
生活をされていることと思います。
そして、現地には子供たちが次々に地元に戻ってこられているようです

その中で、コミュニティが崩されてしまった地元に
生活をする希望を生み出してくれるのは、子供たちだと感じます。

今回の澤井先生の出会いを通じてさらに強まった気持ちは、
福島の子供たちに会いにいきたいということです。

これから上映を通じて、
私自身がこの映像をなぜ創ったかをお話させて頂きたいと思います。
澤井校長先生も大切にされている子供たちと社会人が交わるきっかけを
積極的に取り組んでいきたいと思います。
きっと、それは私自身も子供たちから
何かを勉強させて頂くことになるんだろうと思っております。

震災直後に現地に訪れた時に感じた臭い、
この映像を創ることになったきっかけ、
自分の過去とこの活動の繋がりを語らせて頂きました。

そして是非、生徒さんに動画カメラを持って頂き、
皆さんが各視点で撮影した映像を繋ぎ合わせて、
一つの作品を創ってもらえたらステキだなと思います。
そんなお手伝いを自分自身が映像のことをお話させて頂き、
きっかけを創っていきたいと強く感じております。

相馬野馬追・二年の軌跡vol.2〜高円寺編〜

野馬追の上映会場を都内に移し、第2回は高円寺素人の乱にて、
第3回は中野のナカノバで行いました。

素人の乱では、震災後、漫画や玩具を被災地に支援された
漫画家の山本夜羽音先生をお迎えして、
震災後の活動、現地の最近の様子、そして野馬追と縁の深い平将門について
語って頂きました。

北中商店街の素人の乱12号店で開催!
twitterを活用して、物資の支援をされていた山本先生。
震災直後にすぐに行動を取られたきっかけは、阪神淡路大震災の際に、
仕事の多忙さから支援に伺えなかったことだそうです。
震災直後のことを語っている山本先生
石巻、女川、南相馬と被災地を回っていき、
南相馬の支援の環境が整っていなかったことを知ったとのこと。
そんな中、野馬追の関連から、
武者絵のオークションで義捐金を送られる活動をされました。

「風と雲と虹と」の大河ドラマの影響から、

昔から平将門のことがとても大好きだそうでして、
相馬野馬追の歴史を語って頂きました。

相馬重胤の代に、下総の相馬が福島に移り、
阿武隈山脈と日本海に挟まれた地域は、
伊達藩にとって関東に向かう格好の経路で、
周囲に強豪の藩に囲まれた相馬家が現代にも代々血筋が受け継がれているのは、
相馬野馬追を通じた軍事訓練をしていたからと言い伝えられています。

加門七海さんの「平将門魔方陣」から
平将門所以の神社を線で結ぶと北斗七星が描かれるそうです。
参照:http://www.ippongi.com/
山本先生は、東京にも培われる平将門の逸話から、
実際に神社を巡り歩き、
福島の支援に繋がるキャラクターを考案していきたいと語っておられました。
野馬追の話に留まらず、福島の放射能の話題、食のこと、
同じ福島でも場所によって状況が異なることなど、白熱した話題は
懇親会上のコクテイルさんまで続きました。
参加者と熱く語る山本先生
第2回目は、高円寺らしい歴史的、サブカル的な内容が込められた会となりました。
福島出身の方、福島と東京を往来しながら仕事されている方が
上映会を通じて、現地の今とこれからに付いて語った熱い一日でした。
DVDも無事、配布ができました。